未来のファッションデザイナーが知るべき手順（五）

目の見える方向や物体の指す方向によって、紙面に誘導線を発生させることを導線といいます。

設計家は構図を作る時、よく導線を使って全体の画面をより目立つようにします。

一般的な編成形式では、四角い形が標準形であり、他の様々な形が変形形である。

角版の四角は全部直角になって、人にとても規則的で、表情の少ない感じをあげて、その他の変形はさまざまな表情を現します。

たとえば鋭角となる三角形は、シャープで鮮明感があり、円形に近い形状は、温和で柔弱な感じがあります。

同じ曲線でも、表情が違っています。例えば、きちんとしていて、器で描いた円と硬い質感がありますが、素手で描いた円には柔らかな丸い曲線の美しさがあります。

夕暮れ時、水平線と夕日が溶け合い、明け方には水平線から朝日が昇る。

水平線は安定と落ち着いた感じを与えます。物事の始まりや終りに関わらず、水平線はいつも静止の時を表します。

垂直線の活動感は、水平線とは反対に、垂直線は上に伸びる活動力を表しており、硬いイメージと理知的なイメージがあり、冷静で鮮明なレイアウトになっています。

垂直性を不当に強調すると、冷たく硬くなり、近づきにくい。

垂直線と水平線を対比する処理は、両者の性質をより生き生きとさせ、画面にコンパクト感を与えるだけでなく、冷漠とした硬直な状況の発生をも回避し、互いに長短を補い、紙面をより完備させることができる。

暗い洞窟の中から外の明るい景色を見ると、洞窟内の人物は、いつも輪郭だけで表現されていますが、外の景色は注意して描いてください。

日常の様子や異常な明るさを同時に把握し、不思議な空間を演出するというものです。

通常の明暗状態を「陽昼」といい、反対の場合は「日陰昼」といいます。

紙面を構成する時、このような陽昼と陰昼の明暗関係を使って、日常感覚の異なる新しいイメージを描き出すことができます。

早口の話し方は夜間ニュースの放送に適していますが、式典の司会には向いていません。その理由は、一言につき、空白量が少なすぎるからです。

レイアウトにおいても、空白量の問題として重要です。同じ写真でも、同じ文章は空白量によって、確かなイメージを表現するのが難しいです。

レイアウトのバランスがどんなに良くても、文章がどんなに美しくても、読者は紙面の空白量を見ると点数をつけてくれます。

デザイン用紙では、ここで使用するレイアウトの面積を紙面といい、紙面とページの面積の割合をレイアウト率といいます。

空白の多寡は紙面の印象に対して、決定的な影響があります。

空白の部分が多くなれば、格調を上げて、紙面を安定させることができます。空白が少ないと、生き生きとした感じが生まれます。

情報量が豊富な雑誌の紙面を設計する時、多くの空白を採用すれば、明らかに不向きです。